2009年02月06日

医療事務の資格

まずはじめに、医療事務には、国家資格は存在していません。
あるのは、民間の資格だけです。
医師や看護師と違い、国家資格がないために、民間の資格がなくても
従事できるのが、医療事務です。

医療事務の資格を大きく分けると、『検定試験』と『認定試験』の2つに分類できます。
『検定試験』とは、各団体が主催します。
団体によって、出題範囲や名称が異なります。
そして、『認定試験』とは、財団法人が主催しています。
厚生労働省が認定している、『財団法人日本医療保険事務協会』が
主催している資格試験のことです。

また、医療事務を教えている学校独自の資格というものもあります。

では医療事務の認定試験の種類には、どんなものがあるのでしょうか?

たとえば、『医療事務技能審査』

一般にメディカルクラークと呼ばれている、(財)日本医療教育財団が主催する資格試験です。

『医療事務技能審査』とは、医療事務の知識とか技能を判断する目安となる試験です。
30余年に渡って全国で実施されてきましたので、医療機関からの評価も高く
結果には信頼度もあります。

試験のレベルには1級・2級(医科・歯科)とあり、合格者には
「メディカルクラーク」の称号が付与されます。
試験実施回数は、1級が年2回、2級が年8回あります。

『診療報酬請求事務能力認定試験』

レセプトと呼ばれている、『診療報酬明細書』の作成を中心とした
診療報酬請求事務について、能力を認定する試験になります。

カルテやレセプトについての、基本知識はもちろん、計算力等の基礎事務能力や
診療報酬等の専門知識、そして、医学や関係法令の基礎知識など
幅広い知識と能力、および迅速・正確な処理が要求されます。

その他、『医療秘書技能検定』のように、診療報酬の請求だけではなく、患者
さんとの接遇なども試験の内容にかかわるものもあります。
『医療秘書』というのは、この試験のことをさします。

上で述べた様に、医療事務の資格試験である、『検定試験』には、実に様々な名称の試験があります。
それぞれ民間の資格ですから、主催している団体によって、名前をつけているために
、同じような内容も含めてたくさんあるわけです。
ですから、すべて取得する必要はありません。
また、もちろん、資格=就職ではありません。

しかし、やはり現場が求めているのは即戦力ですし、よほどコネがないと
人手の足りない医療現場では、新人を育てる余裕はないと思っていてください。

医療事務について説明をすると、とても長くなり、また難しくなるので
詳しい説明は、追々としていきたいと思います。

もし医療事務の資格を取得したいと考えている方がいましたら
少しでもお役に立てればと思います。  


Posted by いのひろ at 04:56医療事務の資格